PART2:「『L&G』が出資法違反か否かは『自衛隊は軍隊か、否か』という質問と同じ」「『親』が『子』を集めれば、『子』の出資金の25%を『親』に還元する」**波代表の「発言集」**07.04.05更新

波和二L&G代表は、東京都内で毎月2回程度開いている説明会のほか、不定期に発
行する会員向けパンフレット等の印刷物を通じて自らの考え方やL&Gの現状につい
て情報発信している。

波代表とL&Gは「世界統一通貨の実現」や「感情操作論」といった、独自の理論を
提唱しており、ネット上の書き込みやブログでは「カルト・マルチ」と呼ばれている
ようだ。

以下、本誌が入手した複数のL&Gパンフレットから、波代表の「思考」やL&Gの
現状が述べられている部分を抜粋して掲載する。(すべて原文まま)


■「株主社員各位(2006年までに株主社員になられた方)」---より(注:以下
の波代表の一連のメッセージは、今年になって会員に対する配当支払いや元金返却を
ストップさせたため、解約申し込みが増加したり、法的対処を検討している会員も増
加していることを背景にしていると思われる)

「短略な考えで、日本円給料(注:配当のこと)が貰えなくなったという理由だけで、
騒ぎ立てることはしないでください。」

「裁判からは、何の積極的なものは出てきません。
ただ、法に照らして、どちらが勝つか、どちらが負けるかだけが残るだけです。」

「L&Gと争うもよし、L&Gと共鳴するもよし、一旦出した解約に関する規程は私
が三次元世界にいる限り、変更されることはあり得ないのです。」

「L&Gの経理や事務に問い合わせでも、何の解決も出ません。
何の解決も出ないところに、時間、能力、お金は掛けないでください。」

「騒ぎ立てなければ、元金は保証さております。」
(注:元金保証を約束して出資を募る行為は出資法違反)

「天使に ペ をつけるか、ペテン師の ペ をとるか、それは皆様方の自由評価ですが、
ペ をつけようとも、ペ を取ろうとも、私本来の価値は不変であります。
2007年2月16日 午前10時20分
もう一人の自分と共に 波 和二」
(注:波代表は会員向けパンフレットの末尾に、パンフレット用原稿を書き終えた日
時とともに、「もう一人の〜」という一文を必ず付け加えている)


■「(1)(2)(3)の利用者の為の手引き書」---より
(注:(1)(2)(3)とはL&G会員の資金運用法のこと。また、以下に出てくる「円天」と
は、L&Gが会員に対して発行している独自の電子マネーのこと。パンフレット上の数字の表記はマル数字)

「凡ゆる職業を速刻に 円=円天 の条件で参加させる為のノウハウ作りに時間が掛かっ
たのでした。そして、やっと出来たのです。これが円天加盟店なのです。
2007年1月から、これを全世界に実施していくことになりました。
世界中での日本円による取引が、円天でも可能になれば、誰でも例外なく円天での取
引を望むことになります。
この情景が浮かぶでしょうか!」

「(1)(2)の出来るのは個人のみ、と、限定した最大の理由は個人が持っている選挙権に
あります。株主社員の選挙権によって、あかり党を作っていきたからです。」
(注:「あかり党」とはL&G会員で組織される政治結社のこと。今日現在、「あか
り党」はまだ結成されていない)

「選挙力によって世界各国にあかり党を増やし、各国のリーダーが寄り合って、世界
統一政府を作り、各国の武装を解除して、この統一政府によって世界共通の法律を作
り、その法の力をもって全人類が、これに従うようにすることで、この世から戦争や
国家間の争い事を無くすことが出来るのです。
そうなると、世界中のお金というお金がL&Gに集まり、預金者は、そのお金を再び
引出すことはなく、円天生活が始まることになります。
凡ゆる職業も、仕入は円天での取引となっていきます。
これが『 世界経済円天構想 』であり、その完成は、GA及び株主社員の協力によっ
て近い将来に具現することでありましょう。
以上のような背景から----------。
(略)安心して、L&Gに預けられるのではないでしょうか。」
(注:GAとは3000万円以上L&Gに「預けた」会員のことを指す。また、「預か
る」=元金保証を謳い、出資を募ることは出資法違反「預かり金の禁止」に該当する
可能性がある)


■円天加盟店の為の手引書----より
(注:円天加盟店とは、「円天」で商品を販売するL&G会員店舗)

「円天加盟店としての純粋な円天売上であれば、L&Gに申込むと、売上円天の25%
に相当する日本円を無金利、無催促、無税の条件でL&Gが融資いたします。円天加
盟店から見ると借入金ですから、税法によって無税となります。
但し、貸付ける側のL&Gは当然、課税対象ですが、トータル的には税法上、利益が
上がらぬ仕組みとなっておりますので、L&Gも課税されることはありません。」
(注:こうした一連の行為は「贈与」にあたり、贈与税が発生する可能性がある)

「借入金は担保提供していた4倍の円天と相殺することが出来るのです。と、いうこ
とは、円天売上は経理として認められませんので、相殺によって借入金は税法上、全
部利益と見做されます。これを活用することによって、決算上の操作が出来ることを
知っておいて下さい。」

(注:以下に記述されている「0段」とは、既存会員のことで、いわゆる「親」にあ
たる。「1段」とは既存会員が獲得した新規会員のことで、いわゆる「子」に当たる。
(1)(2)(3)は前述)
「0段のあなたには、(1)(2)(3)の募集権によって、1段が(1)、(2)、(3)のいずれかに、日本円をL&Gに預けた時、その総額の25%が無金利、無税の条件下で入ってくるの
です。
0段1段の関係は、一生涯不変であります。」

「0段のあなたが、1段にやったのと同じやり方を1段にもやって貰うのです。
今度はその1段が0段の立場となって1段を作ってもらうわけです。0段のあなたか
ら見ると2段に相当するわけです。こうして誕生したあかり会員からも、25%が入っ
て来るのです。」
(注:「あかり会員」とは、L&G会員の内部での呼称)

「断っておきますが、L&Gにはお金が無い訳ではないのです。事業はお金が無くなっ
てからでは経営が出来ません。経営が出来ませんから、何の役を果たそうともしない
金利依存型の株主社員を整理している最中なのです」
(注:「株主社員」とはL&G会員のこと。解約申し込みが増加していることについ
ての釈明と思われる)


■実践幸福論第一巻その2----より
「Q09.L&G(略)は出資法違反であるという専門家もいますが。
A09.出資法違反に見えるのは、不特定多数の人々からお金を集めているように見える
からです。古希からの天命(注:波代表の著作)に共鳴する人々は、不特定ではなく、
明らかに特定された人々です。これらの特定多数の人々に株主社員の株を与えて、社
内貯金的性格をもって(略)成立っています。従って、不特定多数ではない・・・・・
というのがL&Gの主張です。
不特定多数か特定かについての議論は今後も絶えることはないでしょう。それはあた
かも自衛隊は軍隊か否かの論争にも似ています。」

「この世の人々の為に感情操作を教えるのが、波和二の天命であると信じ込んで生き
ているわけです。」
(注:感情操作とは波代表独自の思想のこと。「くらやみの感情のときには行動せず、
あかりの感情が回復してから行動する」という考え方。三次元世界の自分と四次元世
界の自分が繋がることで起きたり、出来たりするらしい)

「私は今ハワイにいます。今日は日本では2007年元旦ですがここは2006年1
2月31日の大晦日です。
あかり天国(注:「あかり天国」とは、世界統一政府の下、あらゆる通貨が円天に統
一され、人々が平和に生活しているという、波氏が提唱する理想社会のこと)建設の
ため2007年度のプランをこれから書き綴っていくことになります。目の前にはハ
ワイ独特の海の色がはるか水平線まで三色の帯となって広がりを見せています。ここ
はヒルトン・ハワイアン・ビレッジのアリイタワー15Fで、もう30年ほど、年末
年始をここで体験しています。」
(注:波代表は1978年手形詐欺事件で三重県警に摘発され、85年まで収監され
ている。この事実に対しL&Gの長野正良社長は本誌に対して「不当逮捕だと確信し
ている」と回答している=本誌昨年9月号既報)

                         (「L&G問題」追跡取材班)

●続報part1.
「L&G問題」の動向を警視庁が注視

●続報part3.
「L&G問題」の広告塔になった慶応大学医学部教授・助教授「直撃インタビュー」  (07.04.06更新)

●続報part4.
編集部の取材に対する『L&G』からの「回答書」(07.04.11更新)




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