大成建設の本社が入る新宿センタービル(東京・新宿区)
元会長と現社長の確執が
訴訟沙汰になった「大成建設」

2025年5月22日

 2026年3月期の決算で純利益が35%減の800億円を見込んでいる大成建設は、年150円の配当を60円減らすとしているが、元会長が『週刊文春』5月22日号で現社長と会社を追及している。訴えているのは07年に社長に就任し、23年3月に会長を辞任した78歳の山内隆司氏。「現社長の周りにはイエスマンしかいない」とし「札幌市の高層複合ビルの精度不良」「世田谷区役所建て替えでの大幅な工期遅延」「相川社長就任時の20年の営業利益が24年には6分の1に減少」と現社長・相川善郎氏の経営姿勢を問題としている。24年の株主総会では相川社長を非難した山内氏は社長退陣まで要求した。総会の翌月には、山内氏の名誉顧問解任が会社から言い渡された。これによって、山内氏は名誉顧問解任を巡って今年4月、大成建設を提訴している。

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